はじめまして、自律神経専門サロン「ALL IS WELL」の橋元です。
ホームページを見ていただきありがとうございます。
突然ですが、僕は元消防士でした。そんな僕がなぜこのサロンを開いたのかについてお話しさせていただきます。
令和3年3月。それは、僕が救急隊員として傷病者のもとへ出場する救急車内での出来事でした。病院へ向かう途中、車内で僕は、急に居ても立っても居られないような感覚に陥り、なんと言っても息が苦しい。「このままでは死んでしまう」と思い、つけていたゴーグル、手袋、マスク、ヘルメットを外し、窓を開け外気を浴びました。
数分後、なんとかその発作のようなものは落ち着き、無事傷病者を搬送することができましたが、なんだか心が落ち着かない、そんな感覚が残りました。「今のはなんだったんだろう」「疲れてんのかな」…そのくらいの気持ちで、その日は勤務を終えました。
ですが、そんなある日から、突如として僕の世界は変わりました。原因がわからないまま、とりあえず生活を続けていましたが、仕事場でも私生活でも、動悸や息切れ、落ち着かない、倦怠感、不眠、食欲不振などの症状に悩まされ始めました。
テレビや音楽に何も感じない…
子どもと遊ぶのが辛くて全く楽しめない…
漠然とした「死」への恐怖…
「もう完全にメンタルを壊してしまった…」そう思った僕は、心療内科に電話しました。「僕を救ってくれ」の一心で、10件ほど連絡するも、予約がいっぱいでその日はどこも受診することができませんでした。
また次の日、もう一度心療内科、精神科を探し、新たに10件近く連絡するも、予約がいっぱいだとか、新規での受付は早くて2週間後とかでどこも見つかりませんでした。「早くて2週間後、、、」当時の僕は、2週間も待つ余裕なんてなく、「今すぐ、助けてほしい」の一心でした。
なおも諦めきれず、誰かに頼りたかった僕は、なんでもいいからとにかく検索しました。
「メンタル 治す」「メンタル 相談」、、、。
いろんなワードで検索している中で、カウンセラーという存在に気づきました。
「ついに頼れる人が見つかった」という思いで、カウンセリングを受けられる場所に連絡を入れるも、こちらも探すのに難航。そんな中、唯一予約が取れたカウンセラーがいました。幸いにも翌日に予約が取れ、カウンセリングを受ける機会を得ることができました。
カウンセリングは初めて受けるということもあり、正直とても緊張しました。
カウンセリングでは、
・家族構成
・仕事
・どのような症状があるのか
・最近の日常生活について
などを聞かれました。
自分自身で最近の生活を振り返ってみると、、、
・慢性的な睡眠不足
・寝不足でランニング、登山
・朝食抜きダイエット
・職場のストレス、疲れ
など、少し無理をしているなあという自覚がありました。
さらに、ここ数ヶ月、首のこりも取れず、もやもや感もあり、スッキリしない日が続いていたことに気づきました。
上記の内容を受けて、カウンセラーは、「体を酷使しすぎです。健康の為と思っていることが、逆に体に悪いことをしている気がする」と。「睡眠、食事が大切です。朝食は摂るようにしてください」と。
確かにな、と心底思いました。
「自分は何をここまで追い込んで日々を生きていたんだろう」とハッとしました。
その後は、カウンセラーに言われた通り、なるべく体を休めるように、食事はしっかり摂るように心がけました。
しかし、メンタルの不調は変わらず。これは、「メンタルではなく、疲れなんだ」と自分に言い聞かすも、どうにもこうにも気分が上がりませんでした。自分自身のことがどうしても納得できなくて、僕は度々ネット検索を続けました。
そんなメンタル不調が続く中、
YouTubeで「うつは脳血流不足です」との発言を聞きました。「そもそも、うつ病はメンタルの問題って誰が言ってるんですか、根拠はどこにあるんですか」と。
その発言だけで何か救われたような気持ちになり、「え、もしかして血流を改善したら良くなるの?」そう思い、見様見真似で首をマッサージ。
少し良くなったかなと思いながら、その日はぐっすり眠ることができました。
次の日の仕事は、体調を崩して以降、一番調子が良かったのは事実でした。
自分はおそらく、うつではないが、メンタル不調が続いたため、うつではないかと本当に思っていました。そんな中、「うつは脳血流不足」という言葉を聞き、マッサージ、整体というものに興味を抱くようになりました。
カウンセリングを受けて以降、1〜2ヶ月程は、本調子ではないものの、なんとか日々を過ごしていました。睡眠はなるべく十分に取るようにして、とにかく無理をしないことを大切にしました。また、飲酒を減らし、10年吸い続けてきたタバコまでをやめてしまいました。笑
それでも日常的なマスクによる息苦しさを感じてしまうことがしばしばあり、それに伴って動悸や不安はなかなか消えてくれませんでした。
令和3年6月(発症してから3ヶ月)。息子が病気になり1週間入院することに。付き添いで病院に泊まることもあり、その頃から、メンタルがまた不安定になり始めました。気分が上がらない、イライラ。特に仕事に対してやる気がなくなり、ダルさが出てくるようになりました。
勤めて、10数年。仕事に関してだけは、「行きたくない」という感情を抱いたことはなく、今回が初めての経験だったため、非常にショックを受けました。また、貧血なのかと思い、サプリを服用したり鉄分の多い食べ物を食べたりするも改善せず。
約一ヶ月、仕事へのやる気が出ない状態が続き、さらにはダルさ、落ち着かなさ、不安感などで、発症して以降、1番キツい日々を送りました。
考えすぎてるつもりもないのに、なぜか落ち込み、不安になり、「死にたい」という願望こそないが、「死」について考えるとすごく恐ろしくなりました。
そんな状態でも、病院に行くのが怖いのと、何故だか薬に頼るのは嫌だというエゴもあり、ネットサーフィンを続けました。
・メンタル不調はあるが、仕事に行けないほどではない
・睡眠をとればマシになる気がする
そんな状態であったため、うつではないかなと自分なりに決め込み、その中で、自分の症状はパニック障害もしくは自律神経失調症ではないかという結論に至りました。
そして、整体について気になっていたということもあり、なんとなく「自律神経 整体」で検索しました。すると、自分が住んでいる街にも何軒かそのような整体が存在しました。藁にもすがる思いで、なんとなく優しそうな先生を選び、予約を取りました。これが7月半ばの話になります。
藁にもすがる思いで、車で15分ほどの整体へ行きました。これまでも体を痛めた時に、整体や整骨院にお世話になる機会はありましたが、今回は自律神経の専門のところということもあり、最初のカウンセリングの時間が充分にありました。
後で伺った話ですが、先生は産業カウンセラーとしての経験や、いのちの電話での経験もされていたという事で、ものすごく話しやすい方で、何より、傾聴力が半端ではなく、自分の味方であるように感じました。
先生からの指摘は、
・自分が気づくタイプの人間であること
・そこに加齢による副交感神経の働きの低下が重なり、今までよりもストレスを感じる体になってしまっていること
・体の所見としては、猫背、首のこり、大腰筋の硬さがあること
などについてでした。
カウンセリングと施術で約1時間。そのあと、自律神経を整えるための方法や日常生活の中で気をつける事を教えていただき、「余裕があるときに、ストレスの原因を考えてみてくださいね」と言われました。
そのアドバイスを受けた僕は、「根本原因は自分の中にあり、そこと向き合い自分で対応することがとても大事」という事を先生はおっしゃっているんだろうなと、なんだか腑に落ちた気がしました。
気分は少し晴れやかになり、先生から教えていただいたことをさっそくその日から始めました。
1週間後、もう一度先生のところに行きました。
・相変わらず仕事の疲れは取れないものの、メンタル不調は落ち着いてきたこと
・それでも本調子ではないこと
・首のこりが少し残っていること
について伝えました。
先生は、「仕事がキツそうですね。もしストレスの原因が仕事であるならば、その先を考えてみるのもいいですよ、何かありますか」と言われ、僕はドキッとしました。正直、転職をうっすら考えていましたが、いざ人から言われると少し驚いてしまいました。
転職、、、。一体自分に何ができるんだろう。自分は何がしたいんだろう。このままでいいのだろうか。そんなことを考える日が多くなっていきました。
令和3年7月(発症してから4ヶ月)に整体を受け、自律神経の整え方を学び、試すこと4ヶ月。ようやく体調がいつも通りになっていることに気づきました。10月頃ですね。仕事に行くのも辛くないし、気分の上下もない。動悸や息苦しさも気にならず、発作に至ることもない。気づいた頃にはそんな感じでした。
この4ヶ月間、何をしてきたかというと、、、引き続き、仕事は続けながら、朝の不安感は感じつつ、体調の波はありながらも、自律神経を整えることに注力しました。また、極力自分への悪いストレスは排除するように行動したり、自然とストレスがかかるような思考をしていないか確認したりして、自分が心地いいと感じる状態をなるべく増やすようにしました。
具体的には、
・追い込み癖を減らす(充分頑張っている自分を褒める)
・頑張りすぎないこと(10割頑張らなくても、7.8割やっただけで充分な結果を出せていることを知る)
・完璧主義を減らす(今すべきことと、しなくていいことを見極め、メリハリをつける)
・自分を大切にする(モヤッと感じることがあれば、リフレッシュが必要なくらい疲れてるんだなと自分を労わり、ストレス発散をする)
このようなことをしてきました。
また、体調が少し戻ってきた頃には、自分の苦手なことや場所に対して、少しずつトライしていきました。積み重ねた自信を成功体験として自分に刻み込むために、自分をたくさん褒めてあげました。「やればできるね」「怖くなかったね」「すごいじゃん」と。
簡単にお話しましたが、このようなことを一つ一つ行なっていきました。
こうしていくと、不思議なもので、すこーしずつ、良くなるものです。
良くなったかと思えば悪くなったり、また振り出しかあと思ったりもしましたが、その度に「今は上り坂だから辛いんだ、でも確かに登っている」と自分を励まし、なんとかここまで来れました。
そして、よくなっていく過程で、僕みたいにな症状に悩む人、メンタル不調に悩む人のために何かしたい、と強く思うようになりました。
そうした中で出会ったのが『セロトニン活性療法』でした。
正直、パニック障害などのメンタル系といわれる病気や自律神経系の症状はまだまだ理解されない部分も多く、多くの人が症状だけではなく、孤独感も味わっています。
そんな方に向けて、
「あなたは1人じゃない」
「大丈夫、きっとよくなる」
という思いを伝えたいんです。
そして、セロトニン活性療法であなたが健やかに生きるためのお手伝いがしたいんです。
僕は経験した。だから、あなたの気持ちが僕はわかる。
きっと力になれる。
そんな感じです。長々と失礼しました。ここまで読んでくださった、あなた。
ありがとう。